大型自動二輪免許の教習記録
2007年1月23日
[15:44 2007/01/06 土]
・昨日金曜、一宮自動車学校に大型二輪の教習を申し込んできた。
受付は新館への引越し中であわただしかった。
カウンターの隅で視力検査をする。左0.7右0.9。両目1.2はあると思っていたのでショック。
入校式は翌週火曜の朝9時20分だと言われた。料金は100,015円になるらしい。
所要教習時間は12時間。
参考データを書いておく。
筆者は31歳。20歳までに普通自動車免許と普通二輪免許を取得した。二輪車歴で最大のものは、いまのSR400。身長173センチ、体重60キロ。サーキットや峠での走行経験は、なし。走行中の転倒経験なし。
大型に挑戦する動機は、高速道路での長時間走行が可能な、ミドルクラスのカウル車に乗りたいから。本命カワサキER−6f、対抗ヤマハFZ−6S、穴馬ホンダCBR600F、大穴スズキSV600S。他の候補はファイヤーストームやZZ−R600など。
[12:38 2007/01/09 火 晴れ]
・大型教習一日目。
受付で料金を払う。9時20分から入校式、K型適性テストというペーパーテストを受ける。図形の選別をしたり、引き算をしたり。
教習原簿とIDカードを受け取り、10時20分から一時間目。ゼッケンとひじ・ひざのプラスチック防具をつけてコースに出る。
K教習員について、CB750に触れる。おお、太い。そして族車のようにライトがたくさんついている。そういえばこれが教習車ってものだった。中免を取ったときのことを思い出す。
引き起こしなどはなし、始業点検も教習員が済ませた。次の時間からやってくれとのこと。
一宮自校の自動車教習コースはだいたい田の字型をしているが、田の字の四角の一つに二輪コースが収まっている。その二輪コースの外周を、まず走る。他に人はおらず、貸しきり状態。
サイドスタンドをはね、後方確認し、またがり、電源投入エンジンスタート、再び後方確認して右足を置いてローに入れ、右ウインカーを出して発進。いつもやっているはずのことも、意識するとぎくしゃくする。言語化したらいけない。言語にせずに体性感覚でやらなければならない。
普段乗っているSRが、公称わずか27馬力だから、大型バイクなんてものは、アクセルのひと吹かしで人間を置いてすっ飛んでいくような怪物だと思っていた。しかし実際にはそれほどではない。しっかり握っていればついていけるように感じられる。
それとも、俺がまだパワーを引き出せていないだけか。
教習員の後について外周に慣れると、8の字に入る。ぐるぐる回るが、アクセルがかっくんかっくん間歇する。教習員は滑らかにまわっている。
一度止まって、アドバイス。ニーグリップと視線を直せと言う。サイドスタンドで立った斜めの車体にまたがったまま、横から手を引かれる。おっとっと。倒れそうになってタンクを股で挟むと、その感覚ですよと言われる。なるほど。
視線は先へ飛ばしているつもりだったが、やはり指摘されてしまった。ということは今までより1.5倍ぐらい先へ飛ばせばいいんだろう。
再びぐるぐる走り出す。少しは間歇が収まったような気がする。
つづいてS字に入る。ここは特に問題なし。
8の字とS字を何度か繰り返す。発進しながら左折するようなカーブで、何度か壁に突っ込みかける。一時停止後の発進時に、アクセルを開けるのが早いらしい。もっとこらえてと言われる。こらえるとバイクが傾く。傾いて倒れるところを、エンジンパワーで回復させるような走り方がいいらしい。バイクが傾きたいほうへ傾かせるのがよい。腕力で制御しようとするとガクつく。何度かやり、少しはマシになる。
四輪コースへ出て、坂道発進をやる。一ミリたりとも下がらないようにと言われるが、多分一、二センチは下がったと思う。見てないようでも見ているのが教習員だから、検定のときは何か言われるのだろう。今回は何も言われない。
数回繰り返す。この際、四輪外周で四速まで入れた。快適な加速。回転計を見ると針がちょっぴりしか動いていない。ああ、やっぱりパワーを引き出していなかった。パワーバンドまで入れたら恐ろしいことになるに違いない。
しかしながら、ナナハンはとにかく低速トルクが頼もしいので、エンストしにくい。全然回さなくても走る。はっきり言ってやりやすい。
坂道が終わってから二輪コースに戻り、一時間目終了。
休み時間を、一人コースでだらだらして過ごす。今日はいい天気で風もあまりない。しっかりしたジャケットを着てきたので、一月なのに暑い。のどが渇く。汗もかいている。
汗はもちろん、緊張のせいもある。そういえば十二年前に四輪の最初の教習を受けたときは、座布団がぐっしょり濡れた。
・引き続き、大型教習二時間目
担当は同じK教習員。この人はホンダの954とかいう大型レーサーレプリカに乗っている。見た感じ自分と同じぐらいの歳で、朴訥で話しやすい。実は入校前に一番心配していたのが、教習員との相性だったが、この人は当たりだった。
二時間目の最初は始業点検から入る。センスタを起こし、後輪と前輪の点検。前輪のチェックはヘッドライトを尻で持ち上げて行う。うわあ懐かしい、そんなの前の車校からやってない。またがってエンジン始動、インジケータとウインカー確認。
急制動をやる。急制動というのは、直線で時速30キロまで加速して急停止する訓練だ。30キロというと、バイクに乗らない人にはおそいように感じられるかもしれないが、箱庭のように狭い二輪コースの中ではかなり速く感じる。
一回目は後輪がロックする。これは吹っ飛びますねと言われる。二回目もロックするが前輪はうまくなったと言われた。三回目当たりからまあまあ形になる。
あれ、クランクはいつやったのだっけ。数時間前のことなのにもう忘れた。とにかくここまでのどこかにクランク走行をやった。鍵の手にまがった走路をセカンドで走る訓練。これは教習員の後ろに乗って体験させてもらったが、低速でも転ばずぐいぐい曲がる。職業とはいえ、この人たちはうまい。こっちは初のエンストをやらかした。
急制動の後では、そのクランクをからめて、S字と8の字もやる。ぐるぐる回る。
ニーグリップで傾けて曲がるやり方がなんとなく見えてくる。今までやろうと思ったことがなかったからなあ。立ったまま鈍足でバイクを走らせるのとかは好きだが。
鈍足好きのおかげで、一本橋は初回で成功する。三十センチ幅のほそい通路を、できるだけ時間をかけて通過するという訓練。こういうのはたいていチャーシューメン方式でやるのがいい。いっぽんばーし、にほんばーし、さんぼんばーし……と唱えて、十本橋まで行くと、だいたい10秒たっている。中型では7秒が合格条件だったが、大型では10秒だ。
二回目ではあっさり橋から落ちたが、その後はまた、落ちずに11秒台を出す。
スラロームをやる。パイロンにそってジグザグに走る走行。教習員と相乗りをしたら、びっくりするほどガツンガツンとアクセルを間歇する。乱暴な乗り方だと思ったが、よく見ると、それで必要最低限のパワーオンなのだった。トルクがあるので、ちょっと噴かしただけでガツンとくるのだ。SRでそんなことをやったら全然トルクがついてこないだろう。あれはアクセルをひねってから半秒もたってからパワーが湧く。
自分でやってみると、あまりガツンガツンできない。うまく走行ラインに乗せられないので、噴かせないのだ。よろよろとカタツムリのようにメリハリのない走りを繰り返す。ちょっとりきむとパイロンを倒す。これは課題だな。
スラロームをよろよろやっているうちに時間が来たので、終了。二時間があっという間だった。なんでもそうだが、行為を楽しむように努めると上達する。行為を俯瞰すると言ってもいいか。今日はよく楽しめた。前夜早くに寝たのがよかったに違いない。
しかしながら、終わって日記を書いている今、肩こりでやたらと右肩が痛い。意外に力が入っていたらしい。
[12:42 2007/01/11 木 晴れ]
・前回から中一日あいた。今日も二時間の教習を受ける。よく晴れて暖かい日。
今日はSRで教習所まで行き、そのままの姿で原簿をもらってコースに出た。担当はM教習員。若くて屈託のない明るい人。前の人と同じく、とても礼儀正しい。
挨拶をし、始業点検を済ませ、まずはおっかなびっくりナナハンを走らせる。
今日は二輪コースをひたすらぐるぐる回れと言われた。
発進→外周→8の字→S字→
→外周→クランク→
→外周→急制動→
→外周→一本橋
→外周→スラローム→
→外周→停止
というコース。何度か繰り返す。
まず最初に、昨日課題だと感じたスラロームについて指摘を受ける。前に出すぎていてライン取りが苦しいとのこと。気に留める。
次に、一本橋でニーグリップしていないと言われる。これも自覚があった。まあSRではステップに両足立ちして徐行するような真似をしていたのだから、ニーグリップできているわけがない。しかし上体がふらふらして落ち着かないので改善したいとは思っていた。ニーグリップを気に留める。
S字、クランク等の出口で、外周へ左折で出るときにふくらみすぎると言われる。これは出口で停止するとき、前に出すぎているのが悪い。なぜ前に出すぎるかというと、そこまでのライン取りが悪く、操作に手間取るからだ。要はもうちょっと手前からギアだの目視だのといった作業を済ませ、心平らかに出口を迎えればいいらしい。
それぞれ神妙に練習する。今回も生徒が自分ひとりだけなので非常に気楽だ。貸しきり状態。鼻歌が出る。(舌打ちも出る)
最初にスラロームについて閃きを得る。これはどうやらサインカーブの位相を早めればいいようだ。わかりやすくというと、パイロン一個分手前に、もう一つ見えないパイロンが立っているつもりになればよい。その見えないパイロンを避けようと走れば、自然にライン取りに余裕ができ、切り返しがスムーズになる。
先日のK氏のガツンガツンに似たまねが、ちょっとだが、できてくる。
出口停止も心得の問題だ。クランク中に意識上でいろいろやってると混乱する。できるだけ多くの操作を首から下に任せるように努める。すると、出口に着いたときには、なんだか知らないが左足をつく以外の仕事が終わっている。後は倒しこみながら左折すればよい。
一本橋はてこずった。やり方をまったく変えたので、五回ほども橋から落ちた。ニーグリップしていると全然制御が利かない。
ところでバイクに乗ったことのない人は、ニーグリップってなんだと思われるだろうが、これは車体と人体を一個の剛体として取り扱うことだ。人間はその気になればバイクの上で寝たり逆立ちしたり、そこまでしなくても上半身をふらふらさせてバランスを取ることができるが、それをしないのがニーグリップだ。膝でタンクをガッチリ締め付け、お前が寝らば我も寝るとばかりに、人馬一体になる。
大型バイクともなると200Kgを越える鉄の塊なので、人間だけがふらふらしてもバランスを補えない。だからいっその事くっついてしまって、傾きをできるだけ初期に制御しようというのが、ニーグリップの本旨だと思う。
そう考えてくると、ニーグリップで一本橋を渡るというのは、自分だけではなく、自分とバイクの共通重心をよく感じ取って制御せねばならんということになる。それはどうやら、両ひざの間辺りにあるらしい。って、そこには重いエンジンがあるから、まあ重心があって当たり前なんだが。
膝の間より少し下に体を預けつつ、遠くを見て進行方向を予測し、ぶれるようならば小手先のハンドルだけで修正する。こんな感じを得たころから、なんとか渡れるようになった。
・大型教習四時間目。
大型スクーターの体験乗車の時間だ。教習車はスカイウェイブ650。
エンジンをかけると「メリメリメリメリ……」とつぶやき声がする。トラックのディーゼルエンジンをおとなしくしたみたいな音だ。確かパラレルツインだと思ったが、こんな感じなのか。
さっきと同じコースを回る。
前輪の位置が目で見えず、想像で走るところは四輪のようだ。クラッチがないのでエンジンブレーキがかかりまくってうっとうしい。遠心クラッチのような、クラッチミート直前の空回りがまったくないところを見ると、違う機構なのか? S字やクランクはなんとかこなしたが、一本橋で落ちまくる。屈辱だ。
しかしこれは原因がはっきり分かっている。スクーターはエンジン位置が低いので重心が低い。だからすぐ倒れるのだ。手のひらでバットを立てる実験と同じだ。また、ジャイロ効果を発生するタイヤも小さい。
以前、250ccスクーターであるフォーサイトに乗っていたので、650でもなんとかいけると思っていたが、たいして参考にならなかった。どっちかというと教習所の750に乗った体験のほうが役に立っているようなていたらくだった。
スクーターではニーグリップの代わりに、フロアに足を、シートの後席に尻を突っ張って体を支える。そこのところだけは記憶が役立った。
教習員と、「気持ち悪いですねえ」とうなずき合う。マニュアル車とは種族の違う乗り物だ。ラクジュアリー系の乗用車の快適さがある。フォーサイトはもっと安っぽかった。
体験ですのでその辺で、と言われてCBに戻る。
同じコースを何度も回り、一本橋とスラロームを強化する。油断していたら急制動で右足をついたりしてしまったので、これも鍛える。
だんだん慣れてくる。バイクとの一体感が出てきて、面白くなる。200Kgを感じなくなったらしめたものだ。ぐるんぐるん回る。
しかし、適度に余裕を持ってメリハリをつけて走ろうとすると、自然に教習員のような走りになっていくのが面白い。正しい進化の道(進化に正しいも間違いもないが)を歩んでいるような気がする。
だいたいどれも失敗しなくなったあたりで時間になる。
入校前に心配していた対人関係だが、取り越し苦労だった。多少細かい指摘をされても気にせずにいられる。気にせずにいられるというのは無視するわけではなくて、相手がどういう考えで指摘しているのかがわかるということだ。島本和彦風に言うと、「言ってることはわからんが、言いたいことはわかる」だ。意を汲むというやつだ。
昔、四輪や中型の免許を取ったころは、それができずにずいぶん苦しい思いをした。我ながら年を食ったものだ。
CB750の後では、SR400はどう感じるだろう。帰り道、わくわくしながら乗った。
あっはっは、なんだこれ。誰かが勝手にバイクの胴を細くして、ハンドルを広げて、エンジンをポンポン蒸気に替えたみたいだ。まるで原付のよう。
感覚がすっかり大型に合わせて較正されており、面白かった。
[13:55 2007/01/12 金 晴れ]
・大型教習五時間目。第一段階みきわめ。中間テストみたいなもの。
担当教習員は初日のKさんと、もう一人別のKさん。K’さんとしておくか。この人は多少馴れ馴れしいが、まあ良い人だった。
二輪コースの中の、昨日と同じ順路をぐるぐる回る。ひたすらぐるぐる回る。
今回は、第二段階の女性ライダーが加わって、初めての同時教習となったが、お互いド素人でもないので、別にぶつかったりもせず、譲り譲られて走る。
一本橋で九秒台を何回か出したり、スラロームで一度パイロンに接触したりしたので、始めから終わりまでビシッと完璧だったとは言わない。しかし大きな問題は起こさなかった。自己採点で85点ぐらい?
余計な手順は何もなく、最後まで順路を回っていた。この間、K’さんたちは、ウインカーが壊れたバイクをずっと直していた。二度ほど後ろをついて走ってきただけ。
時間が来て監視塔に入ると、あっさりハンコがもらえた。よしよし。
それにしても今日のバイクはミッションが渋くて渋くて、左足の甲が痛くなってしまった。シフトミスもやらかしたし。
次からは第二段階。月曜日は仕事の締め切りなので、火曜日に予約を入れる。
[18:17 2007/01/15 月 晴れ]
・今日は締め切りだが、どういうわけか昨日仕事が終わってしまった。
なので、朝電話して教習を入れた。午後一時から一時間。しかし、四時間目のシミュレーター教習を早めることができないので、日程が縮まるわけではない。あさってに詰め込んだ予約がひとつ、ここへ引っ越してきただけだ。なんだか意味がないような気がするが、一日に二時間も三時間もやった後で中日を空けるより、毎日一時間ずつコンスタントにやったほうがよく身に付くだろう、と理屈付けをしてみる。
第二段階一時間目。教習員はK’さん。軽く二輪コース内を回ってから、先導してもらって広い四輪コースへ出る。規定コースをぐるりと一回りして、波状路以外の課題とライン取りを把握する。
公道を走り出してから13年たつので、今さら坂道発進や踏み切りにびびりはしないが、急制動にはてこずった。二段階では時速40キロで止まらなければならず、しかもセンサーできっちり計測される。
一回目は39キロでアクセルを戻すのが早すぎ。
二回目は48キロでオーバースピード。
三回目も45キロでオーバースピード。
四回目は39キロでアクセルを戻すのが早すぎ。
五回目が41キロで、ようやくお許しが出た。制動直前までパワーオンの状態で一定速度を保てばいいのだが、視線などの雑事に集中力を割かれてまとまらなかった。練習して、早いところ小脳に任せなきゃならんな。
それと、一時停止時に停止線を踏むくせがついているのを注意された。線を踏んだらすでにアウト。線を踏んだらすでにアウト。線を踏んだらすでにアウト。(重要)
残り6時間だが、次の仕事のピーク等考え合わせ、みきわめまで毎日一時間ずつ予約を入れた。すべて順調なら来週の火曜日には免許が取れてしまう計算だ。
しかし、そううまくいくかしらん。
教習後にSRでちょっと走って、岐阜カワサキの店へ行った。
目当てのER−6fはまだ二台あった。売れたら嫌だが、売れずに店が潰れても困るな。生産中止になったらもっと困る。いらんほうの色だけ売れてくれ、と勝手な祈りをする。
以前に一度またがらせてもらったときは、背が高くてハンドルが狭くて胴体が長くて、なんとも奇妙に感じた。しかし大型教習を受けつつある今の身には、わりとぴったりくるポジションに思われた。SRが特殊なのだ。
ついでに笠松のバイク屋にも寄って、対抗馬であるところのCBR600Fにもまたがった(しかしどこの店でもバイクが全然売れとらん。大丈夫か)。一跨瞭然、ER−6よりもずっと前傾姿勢だ。これはいかん、今までどっちにするか迷っていたが、この姿勢はちょっとつらい。ER有利。
[13:40 2007/01/16 火 曇りのち晴れ]
二輪コース一周後、K教習員について外周で波状路をやる。
波状路というのは十メートルほどの区間に、高さ五センチぐらいのカマボコ型の障害がいくつも並べられているものだ。五秒以上かけてゆっくりと乗り越えていかねばならない。
乗車姿勢は起立。立ってバランスを取りながら渡る。オフロード走行を意識した訓練だろう。鈍足走行ならお手の物という自負があったので、実はこれを一番楽しみにしていた。
ところが、やってみたら想像とは全然別のものだということがわかった。
ものを言うのはここでもニーグリップだ。膝でタンクを挟み、腿から上を直立させる。腕はおまけ。あくまでも体でバイクを操作しなければいけない。
初回に挑戦したときは、ほとんど自転車のつもりでステップに体重を預けてやったが、ふらふらしてまったく頼りなかった。やはりニーグリップしなければ大型は操れないらしい。
まずはニーグリップの成功を目指して、一速アイドリングで通過する。4.9秒、4.9秒、4.9秒。はかったように同じ(だめな)タイムが出る。
続いてアクセルとクラッチワークを絡めた走行。障害を一つ越えようとするたびに、メリハリよくパワーを入れなければならない。
「進入はもっと大回りで」「最初に一定の速度を作っておかなきゃ」等、鋭い指示が飛んでくる。うむ、大型教習らしくなってきた。「速度を作る」って言い方はいかにも試験対策的で面白いな。
アクセルパワーは、障害に接触するよりわずかに手前で入力する。しかしまだ頭で考えているだけなのでうまくいかない。ぎっこんばったんくっしゅんとエンストしかける。体がリズムをつかむことを目指す。
タイムを出すだけなら簡単なのだが、美しくやるのが難しい。半クラッチが荒すぎると言われた。今まで二センチの中で制御していたことを、五ミリぐらいの範囲でやらなければいけないらしい。それも意識する。
ある程度慣れたら、坂道発進と急制動も取り入れて、外周を回りつつやる。教習のセダンと大型トラックがトロトロ走り回っているので、それなりに危ない。
さらに全課題を取り入れた検定コースも二回ほど走る。
ここで、自動車教習にはつき物の「教習員によって指示が違う」事件が起こる。急制動前の確認停止を省略して走りすぎたら、ホーンとともに怒られた。ここは絶対に止まらなければならないという。前回の教習員には省略してもいいと言われていた。しかしこういった細かいことで指示の統一を求めても無駄だ。常に止まることにする。
外周を走り終わったら、二輪コースに入って、さらに三回ほど回った。波状路でてこずった成果が早くも現れて、一本橋やクランクがやりやすい。それに、操りやすい車体に当たったこともあって、楽しい。
免許を取るためのカリキュラムという意味もあるが、まる十年間テキトーに乗り倒してきた中型バイクでの変なくせや、気づいていなかった能力不足が、補強されていくのがわかる。ほとんど一人で乗ってきたのでこういう機会がなかった。ありがたい。
いろいろなコースを走ったので、おなかいっぱいの気分になった。残り5時間。
帰ったらSRのチェーンが汚いことに気づいたので、チェーンクリーナーとチェーンルブで掃除した。
[11:46 2007/01/17 水 雨のち曇り]
せっかく綺麗にしたSRも雨が降って台無し。
寒いし濡れるから、雨が降ったらキャンセル料なしでキャンセルしてもいい、とアバウトなことを教習員に言われていた。しかし、ウェット路面での感覚も知りたかったので、今日も出ることにした。家を出て教習所に着く頃にはほぼ雨が上がり、路面だけ濡れている状態。上々だ。
教習員はゼファーの1100に乗っているというWさん。始めの一周の後、急制動の箇所で止まって、「回避」というカリキュラムの説明を受ける。
まず最初はパイロン通過と同時に車線変更をする試み。そして二度目に、教習員が上げる旗の色を走りながら見極めて、左右どちらかに車線変更する試みをやる。
「赤い旗が揚がったら右へ、白い旗は左へ避けてくださいね」
引っかけ問題をやるだろうかと思っていたら、見事にやられた。向かって右の手で左折の指示を出されたので、おっとどっちだと一瞬戸惑いつつ、ちゃんと左手に避けた。
パイロンに戻って、自分がどの辺りで回避したかを説明してもらう。思ったよりずいぶん先だ。というか、教習員の合図自体がパイロン通過よりも遅れたように感じていたが、それも錯覚だったのだという。実際は彼はパイロン通過と同時に旗を上げていた。
目から信号が入ってきてから認識にいたるまでに時間がかかるのは知っていたが、こういう形で出てくるのか。こればっかりは生物脳に依拠している間は仕方ない。緊急回避だけバイクが勝手にやってくれるような仕組みはできんもんかな。ジャイロを積んだりして。
あ、急制動自体はまったく怖くなかった。CB750、全然滑らないの。タイヤがよかったのだろうか。
「回避」の後は、検定コースを二回りほどまわる。波状路は少しずつうまくなっているようだ。二輪コースに戻ってさらに数回まわる。今回も乗りやすい機体を選んだが、よく考えたらこれはよくないかもしれない。卒検でどんなわるいバイクに当たるかわからないのだから、練習のうちは嫌いなバイクに乗ったほうがいいかも。
次回はシミュレーターである。残り4時間。
[14:21 2007/01/18 木 曇り時々雨のち晴れ]
降りそうなので車で行ったらやっぱり降ったが、帰るころには晴れていた。変な天気。
建物の中で、ゲームセンターのバイクゲームのようなシミュレーター教習を受ける。
荒いポリゴンの空間をバイクで走り回って、性悪な通行者を避けるという科目。受けるまで知らなかったが、どうやらすべてのアクシデントが、一応避けられる設定になっているらしい。基本はとにかく止まって待つこと。しかし、前車がただの停車なのか駐車なのかわからなかったり、およそありえないアクロバット走行をしてくれたりするので、ぶつかりまくる。
まあ、実際に事故が起きるときというのも、そんな条件なのだろうけど。ありえないことが起こるのが世の中だ。
ひどい3D酔いにかかってしまい、今でも吐き気と眠気がする。PS2の塊魂やTHE・地球防衛軍2に勝るとも劣らない。
三菱製、96年型のシミュレーターだが、最新のホンダ製のものは三面スクリーンになっていて衝撃や風がすごいんですよ、と教習員が教えてくれた。
そっちだったら酔わなかっただろうか。それとももっとひどくなったかな。
外に出て、連続で実車の教習を受ける。
今日は高度なバランス走行のドリルをやる。スラロームに似ているがパイロン配置が逆で、とても通り抜けにくくなっている。そこをハンドルをフルロックまで切って低速で通過する。教習員Wさんはほとんど静止に近い徐行で見事に通り抜ける。
真似してみたが、だめだった。時間まで一度も成功せず。こいつが検定に含まれていなくてよかったと、心底思う。
しかし今日はどういうわけか、異様に調子が悪かった。
二輪コースで走り始めてすぐ、順路を間違えてS字に、しかもサードで入ってしまい、あっまずいと思う間もなくエンスト、左へ転倒した。
実に、入校してから初めての転倒である。ついにやったかという気持ち。
よそには公道と同じように路肩が凸になっている教習所もあるが、ここの二輪コースは路外が一段低く、芝になっている。そこへ倒れこんだので、バイクがタイヤを上にして寝てしまう。これでは一人で起こせない。教習員に右からひいてもらって、何とか立たせる。
コースに戻れるかと聞かれたので、やれますと答える。
ところが芝からコースへ乗り上げようとしたら失敗し、今度は右へ転倒した。教習員は外周コースへ出て行った後。仕方ないので、何とか一人で起こす。
ミラーが変なほうを向いていたので、直して走り出す。どうやらハンドルもステムのところで曲がってしまったらしく、ヘッドライトとメーター類の向きがずれているが、申告してバイクを替えてもらうのも面倒なのでそのまま走る。
すると坂道発進のところでエンジンが止まってしまう。セルを回してもかからない。さすがに困って教習員を呼ぶ。
幸いこれは原因がすぐわかった。転倒したときにキャブレーターの負圧チューブが抜けていたのだ。「バキューム抜けてるね」と直してくれた。この人はかなりスキルが高いようだ。
バキュームは抜けやすいということを覚え、一つ得をした気分。しかし俺がほしいバイクはEFIなのであまり関係ないかもしれない。
転倒したのは悔しいが、卒検や公道で転ぶよりはよかった。それもうまい具合に、左右一度ずつこけた。引き起こしの訓練にもなった。これは厄落としだったのだ、と自己暗示する。
五分もすると快調に走れるようになる。ハンドルが曲がっているのに急制動や波状路もいい感じに成功し続ける。すばらしい、自己暗示。
一本橋ではあらたなコツを得る。今まで地平線近くを眺めていたが、それより拳一つ分視線を下げて、コース外周辺りを眺めた方が安定する。
また、今までは二速に入れたときの加速し始めがゴツゴツしていたが、スロットルの回し始めに注意力を注ぐといいことに気づく。セカンドの半クラに慣れてくると、二輪コースの中が実に易しくなった。
ニーグリップについて。ニーグリップは重要だと誰もかれもが言うが、初心者はニーグリップをしないというより、そもそもニーグリップができない。グリップするとバイクと一緒に倒れてしまうので、つい足を開いて体でバランスを取ろうとする。自分もそうだった。
ニーグリップは単体で成立するものではなく、重心の感じ取り方、ハンドルへの力の加え方、速度と推力の最適な相関などによって成功する。いや、この言い方でもまだ難しいな。
大型バイクの操作は最小限にするべし、とでも言ってみるか。与えるのは情報だけにし、力は極力加えない。うまく情報を与えてやると、バイクは推力と舵角によって勝手に走る。その時、運動体の力学的な特性をできるだけクリアにするのが、ニーグリップである。バイクの運動方程式は、ニーグリップによって余計な項が減り、演算しやすくなる。
だからニーグリップしたほうがお得だということだ。
難しい走法をするためには、その附帯項まで演算しなくてはならない。ベテランはそれを(リーンアウトやらリーンインやらの技を駆使して)実現させている。
時間が終わると、大体きれいにできていると言われた。あとは安定させること、完成度を上げることだそうだ。自分ではそれに加えて、集中を保つことが肝要だと思った。仕事がら、作業しながらでも妄想にふけってしまうことが大変多い。二輪コースを回っている最中に芝型知的生命のことなど考えていてはいけない(実際それで一度順路を間違えた)。
残り2時間。もう2時間。
[12:49 2007/01/22 月 晴れ]
また怖いほど温かい。昨晩黄砂が降ったらしく、車のガラスに白い模様ができていた。
さて、今日は第二段階のみきわめだ。……あれ、金曜日の記事がない。
書き忘れたらしい。確か前回は検定コースをひたすらぐるぐる回っていた。取り立てて失敗も発見もなかったように思う。
今日も基本的には同じ。K教習員に、卒験のつもりでコースを回ってくださいね、と言われる。いつもと違うことやって本番で戸惑ってもアレですから。
言われたとおり、卒験のつもりでやる。「訓練では実戦のつもりで、実戦では訓練のつもりでやれ」というのは、なんの台詞だったっけ。その境地を目指し、実戦だと心得てみる。
四回コースを回ったが、転倒もエンストもなかった代わりに、パーフェクトにもならなかった。各回ごとに後方確認を忘れたり、急制動で39Kmになったり、一本橋で9秒8を出したりと細かいミスが起きた。クランクなどの狭路出口も、今ひとつビシッと決まっている気がしない。よろよろふらふら出ている。
平常心過ぎるんじゃないか、俺。もうちょっと試験らしく集中したらどうだ。
今日は自分の他にライダーが二人と、まさにヒヨコという感じの四輪教習車がコース内をうろうろしていたため、かなり難易度が高かった。狭路では目の前で転ばれてこっちもつられそうになったし、T字路を出ようとした瞬間、急制動のライダーがやってきたのでこっちも急ブレーキをかけたし(自分の確認が甘い)、とどめは前を走っていた四輪がいきなり路肩に乗り上げたので面食らった。予定外の追越をやったが、斜め後ろに教習員がびっちり張り付いていたのでひやひやした。後で聞くと、完全に乗り上げていたからまあいいでしょうと言われた。ただのエンストだったら抜かずに待てとのこと。
ギアチェンジのことを考えていたため、曲がり忘れて外周を一周余分に回る、というミスもやった。これはOKらしい。コース遵守は検定項目に入っていない。リカバリさえあわてずにやれば問題なし。他に二、三、細かい質問も済ませておく。
時間が終わると、傍目には大丈夫に見えたらしく、無事ハンコをもらえた。
これで大自二の教習は終わり。
明日、火曜日の卒検を予約する。
[16:40 2007/01/23 火 晴れ]
卒検の集合時刻は午前8時50分である。下の子をいつもより一時間も早く保育園に送り届け、教習所へ行く。
検定待合室には二輪だけではなく乗用車や大型車の生徒も集まっていた。二輪は大型が三人、AT中型が一人。
視力検査を受けてから少し待たされた。待合室は試験前の人間のかもし出す不安感でピシピシ音がしそうな雰囲気。リラックスするため、山本弘の「アイの物語」を読んで時間を潰す。これは正解。つまらない本だと集中できずにやめてしまうところだが、この本は没頭させてくれた。
9時10分、コース上の二輪小屋へ移る。
検定員は背広の男性で、おそらく平針(愛知県運転免許試験場)からやってきた人なのだと思う。その人に、詳細なコース説明を受ける。他の自動車学校では検定コースが何種類かあって、当日得意なコースに当たるかどうかで受験者が一喜一憂するそうだが、一宮自校では二輪の検定コースが実質上一つしかない。余計なことに注意力を割かれないので、大変助かる。
「検定ではS字はやりません。それと、急制動が終わったあとはタワーから旗を出しますので、振り返って確認してください。白が出たら続行、赤が出たらやり直しです」
ゼッケン一番を渡される。つまりトップバッターである。ちょうどいい。人の試験を見ていると無駄に緊張してしまうので、最初がいいと思っていた。
検定員に言われて、コースに出る。
緊張はうまく抑えられている。後方確認から始めて、車体を起こし、スタンドを払い、後方を確認してまたがる。ミラーを直し、ニュートラル確認、エンジンスタート、後方確認。足を踏み替えて一速にいれ、また後方確認して足を踏み替え、ウインカーを出し、後方確認して出発。
すべて意識できている。煩雑な五回の後方確認もちゃんとこなした。自分が何をやっているかわからずに流れで済ませてしまっては、いない。
走り出す。最初の一周はウォーミングアップだと言われている。が、なんとなく流して回ってしまった。ニーグリップを意識したぐらい。
一度出発点に入ってから、検定走行開始。
最初は外周(法規)走行。加減速、ウインカー、目視、順調に済ませる。うむ平常心、俺は平常心、とひとりごとを言う。ひとりごとが出るということは緊張しているということなので、うむ緊張している、と言い直す。
外周を半周したころ、検定車のコンディションがとてもいいことに気づく。例の曲がったバイクに当たったらどうしようかと思っていたが、ハンドルもミッションも上々だ。これはありがたい。
後で聞いたら、検定車は万全の整備をしているそうだった。なんだ、心配して損した。
坂道発進の後で、ミスに気づく。後方確認をしていなかった。しまったとつぶやいて、すぐ忘れる。
急制動は成功。しかしエンストした。練習でもエンストしたことはないのだが、やはり本番では焦っている。旗を確認して発進。波状路は何事もなく通過。
外周を無難に済ませた後は、狭い二輪コースに入って、課題走行に移る。
8の字、クランクは成功。出口旋回も問題なし。
一本橋に入る。
事前にネットで大型受験者の記録をいくつも読んだが、合格者に共通しているのは「落ちたら終わりなので、減点覚悟で急いで通り抜けた」ことだ。満点は取れない、と割り切ることが肝心らしい。
そのつもりで行く。「いっぽんばーし、にほんばーし……」と数えて、「じゅっぽ」ぐらいで通り抜ける。これは普段の感覚に照らすと、9秒5ぐらいである。
続いてスラロームに入る。ここで、余計なことを思い出す。検定前に教習員がバイクを温めるためにスラロームをやっていたのだが、4秒9とか4秒8とか、信じられないようなタイムを連発していた。そのイメージを喚起してしまった。
わずかにスピードが出すぎ、それを殺すためにブレーキをかけすぎ、ガクッとなる。
ただちに危険を察して、無我の境地に入る。いや、無我の境地がそんなに簡単に入れるものかどうか知らないが、とにかく邪念を払ってスムーズな通過に専念する。
頭が真っ白になって、なにがなんだかわからなくなった、ともいう。
ともかくパイロンには当たらず通過し、合流寸前で側方確認を思い出して、すごい勢いで振り向き、走路に戻る。
バイクを止め、降りる。
その瞬間、多分大丈夫だと思った。自己採点では85点ぐらい。ということはどんなに悪くても70点は切らないだろう、との目算。
残り三人の検定を、高みの見物する。大型の二人は傍目にも問題なかったが、AT中型のおじさんは一本橋で落ちてしまった。この人は現在AT小型を持っていて、限定解除に挑んでいるのだが、教習はわずか3時間でよかったらしい。3時間の練習だけでコースを全部覚えるのは大変だったろう。逆説的だが、12時間もやらされてよかった。
講評では、やはり一本橋が早すぎたことを指摘された。法規はとてもよく守っていたらしい。ということは、俺は守りすぎなのだろう。教習所の規則は公道にはそぐわないほどお堅いものだから。そうそう、坂道発進での後方確認は、教習では必須と言われていたが、実は免除だった。これでさらにほっとした。
コースを出て、売店前のロビーで待つ。二十分ほどで検定員がやってきて、別の部屋で発表するから、と言う。
いよいよ判定だ。吉と出るか、凶と出るか。
期待して検定員と一緒に部屋に入ったら、開口一番「はいあなたたちはその辺に座ってね。大型二輪の人はみんな合格だから。これからアンケートと誓約書を渡すので……」って、おい。そんなにあっさりか。溜めも焦らしもなしか。
書類を書き、しばらく待たされた後、女子事務員から卒業証書と免許申請書を配られた。挨拶は彼女の「おつかれさまでした」だけ。大型ライダーとしての自覚を云々の説教もなく、校長も教頭も出てこない。教頭はいないのかもしれないが。
もうちょっとセレモニーらしいものがあってもよかったな。
それからすぐに平針へ直行した。住民票を持っていって、本籍変更なども同時にやったので、ずいぶん待たされた。平針はいつ来ても雰囲気が悪い。建物は古く、ぞんざいな職員が多く(そうでない人もいるが)、来所者は柄が悪いか、顔色が悪い。数えたわけではないが、嬉しそうな人のほうが少ない。おまけに今日は来所者と職員の険悪なケンカまで目にしてしまった。ここで試験を受けるのでなくて、つくづくよかった。
「考えるな、感じろ」という文句があるが、SF好きには、この逆の「感じるな、考えろ」を信条としている人も多いのではないか。筆者も、わりとそういう人間。
しかしながらバイクにおいては、大体ドントシンクフィールでいいようだ。技能においても、試験においても、あまり小手先のことを考えずに、(物理的な)慣性に従い、検定員の心情を忖度したほうがいい。ネットを回ると検定での禁止項目や減点項目を実に細かく解説してくれているサイトがあるが、あれをちょっと見るだけならともかく、まともに対策していこうなんて間違っても考えない方がいい。頭がオーバーフローするだけだ。
学級委員になったつもりでゆっくりお行儀よくやれば、そんなに無理しなくても通ると思う。
などと書きつつ、出来立ての免許証を眺めている。
最近違反がなかったので、おまけとしてゴールド免許になった。嬉しい限り。